シン・ゴジラってかなりきしょい構図なんじゃなかろうか

ゴジラ-1.0を観た。

なんだか説明的な構図だなあだなあと思ったのでメモとして書く。
その辺がシン・ゴジラと比べて見やすいとかオタクっぽくないとか言われる理由なんだろうか。

主に3DCG合成がしやすい構図になっているのかもしれない。
あとは変な構図だと説明のためにカットを割る必要がある=何度も撮る必要がある or カメラを増やす必要があるからだろうか?

三人が喋っているカットがこんな感じで漫才撮ってんのか?みたいなど真ん中に人物を据える感じだった。

しかも左の人のセリフが全然ない

戦闘機に乗っている構図はこう。わかりやすさのためか飛行帽も被っていなかった。
機銃を撃つときは戦闘機の全体が画角にに入っていたと思う。

運転中を撮ってる感

駆逐艦の乗員がゴジラを見つけたときの構図はこう。このあとゴジラがでかでかと映されたと思う。

あ、あれはなんだ!?といわんばかりの構図

人物を全身が入っているか、人があまり重ならないような構図だったと思う。重なるときは卓を囲むときくらいか。

ここでシン・ゴジラの予告をみてみる。

初っ端から暗闇で嘶くゴジラで始まる。
そのご地面に立った一人称視点で振り回される尻尾を見上げる場面。なにかな?と思ったらゴジラの引き、顔のアップで始まる。

0:25の後ろ頭と向かい合う人くらいは普通の映画でもあるかもしれないが、0:27の後頭部の奥の人を撮ったりはシン・ゴジラ(というか庵野秀明)の構図なんじゃなかろうか。

0:56でカメラ外からヘリが入ってくるし、1:01の戦車の右後ろから砲塔の回転を撮るカットはかなりきしょいのではと思えてきた。
予告にはないが本編にはヘリの機銃視点のカットもある。 一言も喋らず劇伴だけで最後にタイトル。

対してゴジラ-1.0の予告を見てみる。

逃げる群衆。画面の揺れだけで映っているのは全身でかなり三人称的である。

場面が変わって電車の運転手、飛んでくる電車。わかりやすく全体が映っているし線路に突き刺さる。
煙。なにかな?と思ったら電車の中の女性が「あれが…ゴジラ」とつぶやく。電車の窓の反射にゴジラが映っている。吠えるゴジラ

もうわかりやすい。 シン・ゴジラが説明していないというわけではないがゴジラ-1.0は出来事も構図もシンプルだ。

真っ暗闇で嘶くゴジラの鳴き声でこれはゴジラの予告だぜ!と始まるのは婉曲的に思う。
これだけでゴジラとわかるのは間違いなくゴジラを前から知っている人だろう。

普段CMとして挟まれたときや集中して観ていなくても何しているかわかるのは圧倒的に-1.0なんじゃなかろうか。

ゴジラ零戦駆逐艦や戦後の銀座をはちゃめちゃにする、一番観たいところは観れたのでそういうものと思うことにしました。