引っ越し

IMG_5084.jpg

今日は大学からの友人が東京に越してきたので荷物を運んだり、寝具の買い出しについていった。

人が新しい生活を始めるのを見るのはとても面白いしわくわくする。

自分が東京に越してきたくらいのときには、一留した高校の同級生が手伝ってくれた。

彼は東京に住んでいたわけではないのだが、ちょうど就活のために上京していたので泊めることを条件に家具の買い出しや運搬を手伝ってもらった。

当時は彼の方にメリットがあまりないように思っていたが、快く引き受けてもらえた理由がちょっとわかった気がする。

彼は自分の生活圏とは全然違う行動をしていたので面白い話を聞けた。

治験のバイトで二週間くらいホテル暮らしで外出できなかったときに同室の人は司法試験の勉強をしていた(その手があったか!)とか、色んな人がいるというのを聞けた。

かつて同じ時間、場所を過ごしていた人がしばらくしてから会うと、自分から離れた位置にいるを観測できて自分との違いが見えてくるのが好きだ。

初期値を同じ地点にしてランダムウォークさせるとどんどん離れていくようなイメージだ。

最終的な移動結果の平均を取ると正規分布で真ん中らへんが大きくなるはずだが経路がまったく同じになるのはとても確率が低いのでよい。

ただし、かつて親しかった人が生活圏を近くにしたにも関わらずほとんど生活が重ならないというのは少しさみしいものがある。

引っ越し後の準備を手伝ってもらった高校の友人とはその年以降会っていないし、大学の友人ともどんどん疎遠になって直接会う機会は少しずつ減ってゆくのだろうなという予感がある。

それでもインターネットは素晴らしく、日々生活を営んでいるというのが視界に入ってくるのがよい。