家を訪ねて三千里 Part1

俺は高校の友人のS田(仮名)と映画に行こうかという話をした。

今日の5時からM市のジャスコに中にある映画館で、ハリーポッターを見ると話だ。

俺はハリーポッターが観たかったので行く事を約束した。

それがすべての始まりだった。

俺は部活に途中まで参加し、家に帰ると4時だった。この時点約束を破棄すればよかったのだがどうしてもハリーポッターを観たかった俺は携帯(液晶破損。なぜか常に圏外。)とiPod touch(32GB)をジーンズのポケットに入れ、財布に2000円入れて自宅付近の駅まで急ぎ、M市の駅で降りる。

そこからジャスコまではバスが出ているのだが、田舎だからか本数が少ない。

40分待たないとバスが来ないと分かったので歩いてジャスコまでたどり着く事を思いつき、バス停をたどりながら歩く事にした。

しかし、バスを待つよりは早かったが、約束の5時にはジャスコに着かない。(このとき4時30分)。しかし、ここで運の良い(よいといえるかは分からないが)ことにM市にすんでいるクラスメイトを見かけ、バスをたどるよりも早い道を教えてもらう。

夏に歩き続けていたので当然のどが渇く。ジュースを二本も買ってしまった。残金1760円。

頑張って走り、5時50分にジャスコに着く。疲れたのでアイスとジュースを買う。残金1500円。

携帯ではメールが見れない(圏外)のでジャスコに会ったフリーの無線LANを使ってメールをチェックするとメールがたくさん来ていた。一部抜粋。

「speakのチケット買った方がいい?」

「10分いないに返信がなかったらspeakの分のチケットを買わないから」

俺は友人が5時からのハリーポッターを観るといっていたのを思い出し、シアタールームの入り口で待つ。

S田が出てきた後このまま帰るのも損だなと思った俺は6時からのハリーポッターをひとりで観る事を思いつく。

チケットでも買おうと思い当日券の販売場所へ並ぶ。

俺の番が来る。

ハリー・ポッター 死の秘宝Part2のチケットが欲しいんですが。」

「はい、一般の方ですと1900円になりますが。」

「(な・・・1000円じゃなかったのか・・・?)えーと、高校生なんですが学生証がなくても大丈夫ですかね。」

「えーとですね、会員カードがあればお安くなりますが。」

会員カードは親に借りたので持っていた。

「親のでも大丈夫ですかね。」

「はい。1700円になります。(注:所持金1500円)」

めのまえがまっくらになった!