パセリとリモートと新生児

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ライゾマ展の中庭を走り続けるロボ。何かしらの"刑"みたいでよかった。

父方の祖母が昨晩亡くなったそうだ。

先週の金曜の夜に祖母がホスピスのある病院に転院したという連絡が母からあった。
なるほど、ホスピスがある病院に転院したのだなあというショックだったわけでもなく
集中力があまりない状態でホスピスが何なのかもあまり考えることなく文字の情報を受け取った。

母方の祖母が亡くなったときは突然で、これまで体調を崩したことなく、
入院したときには意識不明だった。

帰ったほうがよいかと母に確認したが、
「間に合わないかも」「お母さんも入院以来初めてあった」(コロナのため)と返信があったので
今回も面会(面会でなくベットで横たわる祖母をみるのみ)なのかと思っていたがそうではないようだった。

父方の祖母はこれまでも2年に1度くらいは入院しては元気に退院していた事もあって
3月のはじめに入院したと父から電話があったときはさほど気に留めることもなく2日後にエヴァを見に行っていたほどだ。

転院したと聞いたときも「なるほど、転院したのだなあ」とだけ思っていた。

転院した知らせを聞いた次の日の土曜に友人とライゾマの展示を見に行き、日曜に同じ友人と寿司屋の持ち帰りを自分の家で食べた。
その寿司屋の持ち帰りを食べるのは初めてで、パセリがついていた。
ふと自分はパセリをつまんで食べながら「中学のころの友人がもしゃもしゃ旨そうに食べていて自分も食べるようになってしまったんだよな」と言った。
そのパセリの友人は3年前の6月に亡くなってしまったのだが、パセリを見るたびに思い出す。

前々日に祖母が転院をしたことから無意識に連想したのだろうか、妙な気分になっている。


今日は通夜だが私はコロナ禍で帰れないのでビデオ通話をつないでもらった。
最初に画面に見えたのは姉で、少し話をする突然に小2のいとこ姪が飛び込んできたので笑ってしまった。

その後も姉が持ちながら会場にカメラが回された。会場、従兄弟を映し、従兄弟の妻、伯父、いとこ姪、
従兄弟にスマートフォンが渡され、従姉妹、従姉妹の妻、伯母の夫、叔母、叔母の夫、いとこ姪、姉の夫。
会話をたくさんすることもないので次々と渡されて行き、
ああ、これは親戚の集まりで子供が生まれたときの子供の視点を体験しているのだなあと思った。

3年前2歳のいとこ姪を従姉妹に渡されて、従兄弟どうしでパスし合う形になっていたことを思い出した。