サヴァイヴ

異世界に鎮座する崩壊したマザーベースを前にする主人公たち

メタルギアサバイブを始めてみた。 リリース当時は小島秀夫監督がコナミ離職後であったこと、シナリオに結構な賛否があったメタルギアソリッドVの後の作品であったこともあって 過剰に袋叩きにされていた印象だった。 しかし、実際にプレイした人の感想では「メタルギアソリッドシリーズではないがまあそれなりに面白い」くらいだったので Steamのウィンターセールで1000円台だったので買ってみた。

以下、最初のワームホールを見つけたところまで遊んでみた感想。

小島監督ストーリーテリングがかなりうまい

メタルギアソリッドシリーズを踏襲してかリアルタイムレンダリングのムービーが多めだが頭にぜんぜん入ってこない。 早く操作を渡してくれないかな、と思うことが多い。

小島監督風のインテリ感ある言語チョイスの用語で「これまでの世界とは異なる世界が存在する」「死が漂う異世界の化け物は時にこちらに影響を及ぼす」「異世界の調査を進めよ」というミッション内容が説明される。 要素だけ並べてみるとのちのデスストランディングを連想するが小島監督の有無の差が出ているのかもしれない。

自分はスネークではないし、与えられるミッションはスニーキングではない

操作可能になって真っ先に気がつくのはCQCのような近接格闘のシステムが存在しないことだ。 敵であるゾンビの背後からステルスキルをすることができるが、戦闘システムはサイバーパンク: 2077のようなアクションRPGに近い。 デスストランディングの格闘システムのほうがやはりメタルギアソリッドを受け継いでいる。

ステルス要素も存在するが常に隠れ続けるというよりも不要な戦闘は避けたほうがお得、くらいのニュアンスである。

でも面白い点はある

だからといって面白くないかと言われるとそんなことはない。 基本的にはハックアンドスラッシュ(と言っていっていいのか?)である。 拠点から探索に出て、空腹ゲージを回復させるアイテムやシナリオ進行アイテム、拠点のアップグレードアイテムを集めて拠点に戻り、空腹ゲージの回復、シナリオの進行、拠点のアップグレードをする、の繰り返しだと考えられる。

燃やした上に柵の後ろから突っつく

戦闘システムもぜんぜんメタルギアソリッドではない。 たくさんの敵には流石に勝てないのだが柵を召喚して地形を生かして戦うことになる。

でもワームホールを探せと言われたあとに情報後出しで拠点防衛戦闘が始まったのは許してない。 せめて作業台を設置するか時限式で崩壊するような簡易作業台を作れるようにするようにしてくれ。わざわざ拠点まで戻ったぞ。