これは「余裕」とゆうもんだ

今日、友達とカラオケに行くので予約をしようと、カラオケ店のある雑居ビルへ向かった。

カラオケ店のある階へ行くためにエレベーターに乗ろうとすると、上の階から中高生くらいの男女四、五人人(確か男が少ない)が降りてくる。

別段気にもせず、その四人が降りてくるのを待って乗ろうとする。

その中の男一人にすれ違うときに声をかけられる。

「四階(カラオケ店のある階)に行く人すか?」

全く知らないやつだが俺はそうですと答える。

「あいてないんだなーこれがwwwww」

と男は言った。

は?となっているうちにエレベーターの扉が閉まる。

女の前だからといって調子に乗ってやがるなとか誰なんだアイツとか考えている間に四階に止まる。

開店前でシャッターが閉まっていた。扉が開いた瞬間目に飛び込んでくるシャッター。

ああアイツが「あいてない」といってたのは予約のことじゃなくて店のことだったのかと思いつつ一回に戻る。

エレベーターの扉が開いた瞬間に目に飛び込んでくるさっきの男女。まだいたのかテメエら。

笑いながら「あいてなかったでしょ?」とさっきの男。

最高にクールで大人な俺は店すらあいてなかったんすねーとか言いながら笑っている男女を尻目に颯爽と去ったのだった。