受け継がれる『託し』

中学のころ

「たくしたッ!」

といって人をタッチし、どこでも鬼ごっこ(のようなもの)をはじめる奴がいた。

奴はそれはもう人の耳の回りを飛び回るかのように執念深く、気がつくと見失っていたりする蠅のように素早かった。

僕は引っ越したこともあり、また彼とはよくMGOをする仲だったが、MGOのサービス終了に伴い疎遠になってしまった。

そしてとある日。数少ない高校の友達の中で、家に遊びに行くという中高を合わせてもめったにいない奴の家に遊びに行きました。

そいつは外で遊ぶのが好きなので外によく連れ出します。僕もしぶしぶながらついて行きます。

ごっこを始める(通常ルール)。

走りつかれてきたころ中学のころ人に『託し』てきた友人の話をする。

それからだった。ほとんど『託し』と同じルールの鬼ごっこが。

フィールドはそいつの家の周り。さすがは田舎、結構広い。

当然のようにタッチ返しもありだ。返しすぎてジャッキー・チェンのやるカンフーのようになる。

最初のほうは俺のキャリアによる勝利が多かったが最近では中学のころの奴と同程度か、それ以上の執念を見せてくるので持久力のない俺が折れる。

中学のころのアイツは陸上部に入ったと聞いたが彼は陸上部のスピードと持久力で今もどこかで『託し』ているのだろうか。

P.S.

さっき見てみたら左にあるリンクのブログすべてが更新を停止していた…。

暇人で文章をわざわざ書くやる気があるのはもう俺だけか。